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序文

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 新しい技術を紹介して練習生のレベルに合わせて、次々に習得(練習生のレベルアップ)を目指していますが、個人の特性を考慮するのが最重要と考えています。それ故に、各練習生毎に微妙な違いに対応して教え方が違います。そして重要なのは、習得途中の人には、未修得の練習生に習得途中の人が、教える様子を見て習得途中の人を指導して微妙に修正していく必要があるとの思いです。「人に教える事が一番の練習」と思いますので、その教える姿を見ながら皆で太極拳を上手になりたいです。


四正推手の「擠」と「按」

四正推手で自分が「擠」して相手が「按」している時に、自分の片方の手が前に出る、この手についての「誤解」がないように詳細説明する。テキスト(抜粋実用・太極拳譜の理論~超入門編~)のP36~P37に記載の四正推手の動作である。何度も國見が説明をしているが、相手の按に合わせて、自分の擠の片方の手が前に伸びていく「手」であり、この「手(肘から先)」の原動力は相手の「按」が自分の「肘部分」を下に推す力である。(相手が按で下に推さないならこの手は前上に進めない)大事なことである。しかしながら、その前に自分が「擠」で前に推しているか?前に推していたら、相手が「按」で対応しなければ、後ろに弾かれる。「擠」の勁を肘から前腕そして手先に順に前に推せば良いだけである。必ず「按」しない相手は後ろに弾かれる。(四正推手の練習なら、そうでないなら別である)この「擠」を正しく推さないから、相手が自分の「肘部分」を捨己従人して行う正しい「按」をする必要がないので「前に引かれ下に推される感覚」がないのである。この感覚(聴勁感覚)が未だ無いのに、手を前上に伸ばすと「N先生の指摘」の通り「わざわざぶつかりにくる」と言われてしまう。この「前上に伸ばす手」は相手が「按」した力を借りて「掤」(前上に伸ばす=墜肘動作)である。相手と自分の2人分の勁力の「掤」です。「N先生の指摘のような、ぶつけにきた掤ではない」正しく出来ていれば、相手が「まともに」推してくれば、こちらの「掤」に弾き飛ばされる。そのこちらの「掤」を相手が「ずらす」(化勁から引進落空)させるから、仕方がないから相手の推すのを「捋」するのである。ここで動きの勘違いを指摘する。N先生は正しい動きをされていても、『先に「後坐」して、そして、肩を弛めて、うでを上に伸ばす・・・』は誤解を招く初心者用の指導である。「先に後坐」すれば、正しく「捋」はできない。「相手の推す力」に合わせて(従って)「後坐」しなければ、正しく「捋」はできない。


「専修」と「併修」

 「専修」と「併修」の意味は下記のとおりである。

「専修」とは、1つの流派、1人の先生にのみ習い習得する事。

「併修」とは、他の流派や先生の違った内容を同時期に習得する事。

 練習生の立場や環境が許すなら、暫く1人先生のみの練習をすると他の先生の影響(上書き)もなく、非常に上達する。あくまでも練習生の環境が許せばの話である。無理なら焦らずにゆっくり、ゆっくり上達していくのが良い。

 何故なら、例えば同じような事柄、動作を習う時に「甲先生は手先から動くと教える」そして「乙先生は腰(身体の中心)から動くと教える」というように同じような事柄、動作について、全く違う内容を教えるので、練習生は混乱して習得が遅れるのである。


四正推手の「擠」と「按」2

自分の「擠」を相手が「按」する「引かれて下にさげられる」その「按勁」を利用して「自分は前に出した・手の平が自分に向いた手」に相手と自分の2つの勁から生まれた「掤」を流して(流れるのを味わいながら)から、相手に前に推されるのである、もしこの時に相手がこちらの中心を推すならば、自分の「掤勁」は「相手を水中に引込弾き返す」ように相手を弾くのである。この自分の前上に拡がる手の「掤勁」を相手が「わざわざ当てに来ている」と勘違いしてこちらの中心に向かって相手が「化勁」することなく推してくれば、確実に相手は弾かれる。又、相手は止まること無く前に推してくる。何故なら、定歩推手であるので相手は一番後ろの姿勢から前に進むように転換することをしなければならない。(この体勢で止まると弱い)相手が前に推す時に、こちらを「化勁」してから前に推すのならば、こちらは「捋」しなければならない。次の段階の練習のレベルではあるが、この相手の勁を利用しての前上に拡がる「掤勁」は前回の投稿の2つの推し方(自分の勁を相手に出して推す推し方・相手の勁を蓄勁しながらの推し方)は両方共に相手を推している、確かに相手には「この2つの差が分かる」しかし対処法を変えるのは容易ではない)が同居した推し方にするのである。感覚的には、「貰った相手の勁を前に推す勁に使用して、自分の背中を後ろにする感じ(動くのは数ミリ)で相手の勁を採る」の感覚で行う、相手に「化勁」された時は「相手の勁」を渡す感じで、相手が化勁後推して来る時に「相手の勁を採る」推し方を多くして同時に「捋」するのである。


練習内容を人に言わない

 練習生それぞれの立場や今習っている太極拳等の都合もある。故に自分の今習っている太極拳の「基本功」を「強化」する、先生にアドバイスをもらうのが「最善」である。今ある自分に少しづつ足していこのである。注意事項は他人にその事を公開しない事である。先生のアドバイスを人知れず「こそっと」練習するのである。そうすれば、廻りから急に「上手」になったと言われる。「変化」或いは「メタモルフォーゼ」の途中は他人には見せてはいけない。何故なら「その時は弱いから」特に「心」が弱い、他人の言葉に惑わされ、自分の今の練習法に疑念を持つ。信念が大切であり、持続が最も大切であり、他言することで信念が揺らぐことが大変多いからである。

 人の成長は直線的に成長していくのではなく、螺旋を描いて斜め上に成長するようなものである。上に成長したかと思うと、又下に落ちるように見える。しかし現実は螺旋を描いて成長しているのである。一見前より下に見えても、確実に次のステージである。この事実を踏まえて練習する。基本功の練習は毎日続けて練習する。忙しい人ほど「瞬時を惜しんで」練習する、自分のリズムで練習する。これから先の上位の段階になれば、身体を動かさずともイメージトレーニングでも上達する。何時でも自分の思う時に出来る事を練習すれば良い。「基本功」と「2通りの推し方」の練習を続ける。



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